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 お役立ち情報 > 雑談 > 地図と送電線−結編
2005/7/26 織田 幸博
 
(コラム中のコラム)
・起承転結
 前回の「地図と送電線」は  
 起 送電線が地図にないことを発見  
 承 Webなどでいろいろ事実を調査
 転 3つの理由を推定提案、読者に回答を求める
ということで 「結」 がありませんので欠陥エッセイでした。今回のもの全体が「結」となります。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 「地図と送電線」投稿後、やはり気になるのでもっと突っ込んでWeb調査をしました。記載されないそれなりの理由があることが推定されました。

1.塔の記号
 まず高い塔の地図記号は存在します。
http://watchizu.gsi.go.jp/riyou/tizukigou/h07-01-01koutou.htm

真四角の四方に、短いひげ線を外側に伸ばしたものです。
(引用)

 高塔は、以下のもののうち主要なものを表示しています。
 (1) 五重塔、キリスト教会の鐘楼、展望台等
 (2) 短辺20メートル以上の送電線の鉄塔
 (3) 目標物の少ない地域における火の見櫓および給水塔
 (4) その他、高くそびえている工作物等で、とくに記号が定められていないもの
(引用終)

2.送電線記号
 送電線の記号も存在します。 http://www5a.biglobe.ne.jp/~kaempfer/otona/chizumame/chizuma-26.htm

・ 線の両側にドットをつけたもの。下記の図です。
(引用)

 電気が流れない送電線
 地図は、視点を無限遠において地球上の様子を表現します(正射影という)から、立体的な構造部分では、最上部にあるものを優先して表現します。上部の構造物や地形の表現を優先すると、高架道路の下などの建築物、地形の下となる地下鉄やトンネルなどは、時により省略されます。この原則からいえば、送電線の記号は、ほとんど全ての表現に優先して表示するはずですが、なぜか、この記号の場合だけそのように表現されません。道路、建物、橋などと重複する場合には、送電線を間断して表示します。これでは、(見た目に)電気が流れません。
(引用終)

3.記載されない理由の考察
(1)送電線を優先記述しない理由
 上記の記述
<この原則からいえば、送電線の記号は、ほとんど全ての表現に優先して表示するはずですが、なぜか、この記号の場合だけそのように表現されません。>の理由を考えます。 送電線を優先しない理由は、「地図は原則的には地上を移動する人のためのものである」ことが最大であろう。送電線を優先記載すると、道路がぶつ切りになってしまうのでこれは非常に見難くなる。一方<これでは、(見た目に)電気が流れません。>とあるように、送電線自体がぶつ切りになってしまうと「送電」線としてあんまり見栄えもよくない。
 空を飛ぶ人は圧倒的に少数なので、空を飛ぶ用途向けには別途航空用の地図を利用すればよい。
(2)鉄塔を記載しない理由
 鉄塔については建築物であり送電線のように道路と交差することはないし、地図上の大きな目標物なので記載しない理由は見当たらない。考えられるのは行けば分かるので「地図に表記するまでもない、大きな建造物」だから?
 そこで電車に乗りながらつらつら鉄塔を見ていると鉄塔は結構「没個性的」なことが分かります。ほとんどどれも同じ格好をしていて、道路を移動するための目印の用にはほとんど供さないことが理解できます。例えば東京タワーのように個性のある塔なら遠くからの目標になりますが、普通のしかも延々と続く送電線鉄塔は目標にならず、したがって地図に記載する意味がない。
道路を走る人は鉄塔を見るより道路標識を見るほうが「手っ取(てっとう)りばやい!」

 共に記載しない理由はこんなところではないでしょうか?残る問題は土地への電波障害ですが、土地は現地をちゃんと見て買いなさいということなのでしょう。

続編のおまけ
ところで「没個性的」と言いましたが、鉄塔の中には、紅白に塗ったものがあります。発電所から出る部分なのかなとか、送電電圧で区分けしている(日本では27万ボルトと50万ボルト系統がある)のかと思いましたが、そうではありませんでした。
http://transm.web.infoseek.co.jp/soudennng13.html

好みで紅白にしている訳ではありません。航空法による規定によるものです。
一般的には高さ60mを越える建造物(煙突やアンテナ等も含む)は紅白に塗装しなければなりません。(以下紅白送電  鉄塔を紅白と呼称)
但し特例もあるので、飛行場の付近や60m以下でも紅白は存在します。(また山岳地帯等の送電鉄塔は、その建つ峰と同じとみなしています)
また紅白には夜間用の障害灯の設置も義務付けられています。
60m以上の紅白 赤灯の点灯
90m以上の紅白 赤灯の点滅
120m以上の紅白 白の閃光※
(※ ストロボで昼発光し夜間は赤灯の点滅)
注、建造物の違い等により、上記に該当しない特例があります


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