NPO法人 ITコーディネータ茨城

活動実績 お役立ち情報 分科会情報 リンク集
 ITCとは
 ITC茨城の紹介
 入会案内
 会員紹介
 プライバシポリシー
【NPO法人 ITC茨城】

問合せ先
   〒312-0032
   茨城県ひたちなか市
    津田2454
   TEL:0295-53-3952
    FAX:0295-52-1217
メールでのお問合せ
 info@itc-ibaraki.com

ITコーディネータ協会

関東IT経営応援隊

 


 お役立ち情報 > 雑談 > 「タスカル、タスカル」
2006.7.25 織田幸博
 
以前の雑談「錐体はなぜ3分の1なのか?」は「45年ものの穴」でした。今回のものはそれほどではないですが、「5年物の穴」でした。

1.宇多田ヒカルの歌
何年くらい前でしょうか、宇多田ヒカルの歌でヒットしていた曲がありました。その中の繰り返し部分で私の耳にはどうしても「タスカル、タスカル」としか聞こえない部分があります。歌詞が何を言っているのは分からない典型はサザンオールスターズの桑田佳祐ですが、宇多田も私の世代には良く聞き取れません。歌詞の本体部分を注意深く聴いても一体何が「助かる」のか理解できませんでした。そんな疑問を抱きつつも「まあいいか」と放っておきましたが、時々思い出しては若い人に「宇多田の歌で助かる、助かる・・・という歌、なんて言ってるか分かる?」と訊いたことがありましたが、皆「そんな歌あったっけ?心当たりがない」という返事でした。
 でいよいよ最近気になって「ネットで調べれば分かるかも」ということで検索してみました。JASRAC(日本音楽著作権協会)の制限があって、Webには歌詞を記載することは、あまりないのですが、今回は見つかりました。(印刷は違反であるとの断りはあり、直接は印字できないようにはしてありましたが、プリントスクリーン経由で印刷できます。しかし著作権違反でしょうから、あえてURLは掲載しません)
 結果、こんな歌詞でした。(7~8年前かと思っていましたが5年経っていなかった)
-----------------------------------------------------------------
曲名「traveling」   (2001.11.28)
(繰り返し部分)
DA DA LU  DA DA LU  DA DA LU 
DA DA LU  DA DA LU ・・・   (ここが「助かる、助かる・・・」に聞こえた)

仕事にも精が出る 金曜の午後 タクシーもすぐつかまる(飛び乗る) 目指すは君 ・・・
-----------------------------------------------------------------

 結局「助かる、助かる・・・・」と聞こえた繰り返し部分は単なる「掛け声」でした。しかしその後の歌詞本体も(すべてを見てもらえば分かりますが)やはり意味不明です。まあ、歌詞を聴くというよりは音の流れを楽しむということでしょうか。

2.言語認知とは
なぜ単なる繰り返しの掛け声を「助かる」と聞こえてしまったのかを、つらつら考えていましたが、ある時これは10年くらいまえに流行ったカオス理論でいう「引き込み」ではないか、と思い至りました。つまりランダムな動きをしている要素が絡み合って自律的なリズム(パターン)を生成してしまうこと、そして人の「認知」作用とは、過去に生成されたパターンに引き込む(マッチングする)作用なのだと。
もっと極端に言うと「人は知っているものしか理解しない」つまり、過去に経験したパターンのどれに合うかの作業をすることが「認知」なのだと。
 韓国ドラマを見ている時、突然日本語と同じ音が飛び出してきて、そこだけ抜き出して分かったりします。たとえば「独特」とか熟語が使われるとそこだけ認識してしまいます。たまたまそんなことを思っていたときに、新聞の英会話の全面広告で「私は勉強をやめました」とありました。要はテキストではなく、「ひたすら聴くことに絞る」ということのようです。ともかく発音のパターンを多く脳内に記憶させる、ということです。ということはパターンの生成は若い方が柔らかいので得意ということになり、幼児の英語教育は有効と言えますが。(日本語の意味との対応もあっての話ですが)

3.ニューラルネット
 ことは音声だけでないことに気づきました。数ヶ月まえのITC茨城の研修会で「脳シナプスの発達について」と題したK氏の発表がありました。ある機械の操作には何本かの指での操作が必要だが、操作に慣れるためには数ヶ月かかるとのことでした。実際に参加者もシミュレータで操作してみましたが、全員失敗。これも指をどう操作すればどうなる、というのを「体が覚える」までは操作できない。体が覚えるということは脳細胞のシナプス結合の回路が生成されることだ、と。これって人工知能で研究された「ニューラルネット」の理論でした。
  そんなことを思っていたらあるメルマガの書評に次の記述がありました。
(引用)  
「人間には、認知限界を克服するために、過度にものごとを単純化してとらえようとしたり、無関係の事象にストーリー性を見いだそうとする性癖がある」という話が、特に印象強く残っています。
(引用終り) (メルマガ「クリエイジ」第95号 2006.5.8)

4.「パターン認識」の危険
 歌詞の誤った理解の例や、上のメルマガにあるように、無理やりに自分の持っているパターンに引き込んでの理解は、日常的によくある危険なことであること、また自分のニューラル辞書(パターン)にない事態・事象を新たに獲得していくことが「学習」そのものであることの理解は大事でしょう。

歌詞を本当に知りたければCDを買ったり、レンタルすれば分かるでしょうがそれほどでもない、一方まったく疑問を抱かない人にはどうでも良い。中途半端でそのくせこだわりを持つ人の「穴」雑談でした。その代わりカオスとかニューラルネットとか高尚らしき味付けをまぶした雑談でした。

最後に
DA DA LU  DA DA LU ・・・
は 「うただ」をひっくり返して作ったと推定。
マイルス・デイビスのレコードタイトル「Miles Smiles」や「Live Evil」のようなしゃれでしょう。
以上

(参考)
雑談の構成は下記のようにドイツ語のような「枠構造」になっています。
(内容がないので構造をひねった)

音楽
 ↓
言語認知
 ↓
ニューラルネット
 ↓
認識の危険(まとめ)
 ↓
音楽
topへ

.

Copyright(C)2005 IT Cordinator Ibaraki All Rights Reserved.
.